皆さん、こんにちは!今日から3月、春の足音が近づいています。
昨日自宅の引っ越しを終え、新たな気分で頑張っている遠山です。
今日は以前からお話している「ストレッチ」と「トレーニング」の話題。
一昔前と違い、今はトレーニングに関する様々な情報が溢れています。
スポーツジムでも、各種筋力トレーニング方法を行う姿を目にします。
常々、このページでは筋バランスの差を意識した方法を提唱してきました。
そしてそれは左右差だけでなく、「収縮」と「伸張」の差でもあるのです。
下の図をご覧ください。肘を曲げる動作に関係する筋肉を示しています。

肘を曲げる動作=上腕二頭筋が収縮する=上腕三頭筋が伸張する
一般的に「肘を曲げる能力」を高めるためには、上腕二頭筋を鍛えます。
それ自体は間違っていないのですが、「上腕三頭筋が伸張する」ことも考慮すると…
肘を曲げる能力=上腕二頭筋の収縮力+上腕三頭筋のストレッチ能力
こういう考え方ができませんか?つまりストレッチも筋トレの一部になるのです。
上腕三頭筋をそのままに、上腕二頭筋の筋トレだけにこだわるのは危険です。
上腕三頭筋のストレッチ能力が抵抗になって、筋肉を傷めてしまうことがあります。
トップアスリートを施術して感じるのは、しなやかな筋肉を持っているということ。
柔軟性はもちろんですが、どんな関節の肢位でもスムーズに力を発揮できる。
固さそのものが悪いのではなく、固いと力を発揮しにくいポジションが発現します。
それらを考慮すると、ストレッチ能力を高めることは競技者として必須でしょう。
見た目の筋肉量が「健康」や「競技力」に直結しないことを覚えておいてください。
各自の能力を考慮して、バランス良く筋力を強化することが最も重要なのですね。
院長